ウクレレは、木材の種類と板の重ね合わせ方により、音色が変わってきます。
今回は、単板と合板の違いと特徴を紹介したいと思います。
購入前に知っておきたいウクレレの木材のこと
ウクレレを代表する木材で有名なのは、ハワイアンコアとマホガニーですが、その他にも色々な木材を使ったウクレレがあります。
自分が弾くスタイルや、好みの音に合わせて選ぶのもウクレレの楽しみのひとつですので、それぞれの特徴をまとめてみたいと...
板の重ね合わせによる分類
オール単板 | トップ単板 | オール合板 | |
---|---|---|---|
トップ | 単板 | 単板 | 合板 |
サイド | 単板 | 合板 | 合板 |
バッグ | 単板 | 合板 | 合板 |
単板とは
1枚の板だけでできた板材のこと。
メリット
- 弦の振動がしっかりとボディに伝わる
- 木材本来の温かみのある音が出る
- 年月が経つうちに、更に深みのある音色に変化しやすい
デメリット
- 耐久性が低い
- 1枚板のため、強い衝撃を与えると割れる確率が高くなる。
- 製造コストが高い
合板とは
複数枚の薄い板を、木目が互い違いになるよう上下に重ねてくっつけた板材のこと。
メリット
- 耐久性が高い
- 木材の狂いや弦のテンションによる曲がりが少ない
- 製造コストが低い
デメリット
- 接着剤で木材を互い違いに組んでいるので、弦の振動がボディに伝わりにくい
- ふくよかで甘さのある木材本来の音色が単板よりも劣る
最後に
単板の中には、薄い木材を使っているものがあり、弾いているうちにブリッジやサウンドホールが凹んだりすることがあります。
逆に、全てコアでできた合板だと、強度も音も素晴らしいので、単板と合板の優劣をつけがたい所があります。
趣味として楽しむウクレレであれば、単板にこだわらず、丈夫で音が良く、手ごろな値段のものが一番いいと思います。