「TRUE LOVE」の練習を始めようと楽譜を見ると、「Am/G」という、分数になったコードが書いてありました。
これ何だろう???
AmとGを一緒に弾くのかな?それとも、どちらか片方だけでいいのかな?
よく解らないので、ちょっと調べてみました。
分数コードとは
分数コード(onコード)とは、「Am/G」「Am on G」と書かれているコードのことです。
これは何かというと、Amにベース音のG(ソ)音を足して弾くということ。ちなみに、ベース音というのは、コードの1番低い音のことをいいます。
本来、ウクレレにはベース音という概念がありませんので、ベース音はコードを構成する和音のどれか一つを追加すればOKです。
追加するベース音の選び方
- Am/Gであれば、単純にG(ソ)音を追加する。
- GではなくB(シ)音、またはD(レ)音を追加する。
1.が簡単な方法です。これで収まりが悪ければ2.の方法を使います。
※G = G-B-D(ソ-シ-レ)
指板の音の位置と解放弦の音を理解しておく
まずは、指板のどの位置にどの音階の音があるかを知っておいて下さい。これが解らないと、ベース音を追加できません。
暗記は難しいので、一覧表を用意しておくといいでしょう。
指板の音の位置
DOWNLOAD指板表※クリックすると新しいウィンドウで表示されますので、右クリックで保存して下さい。
解放弦の音
分数コードの弾き方
C/Gの場合
C(元コード)の構成音と、G(ベース音)の構成音に共通する音が有る場合の弾き方です。
※この場合Gが共通。
コードの構成音を確認する
C = C-E-G(ド-ミ-ソ)
G = G-B-D(ソ-シ-レ)
元コードにベース音をプラスする
元コード(C)を弾くと、弦の音はC-E-C-Gとなり、ベース音(G)はすでに入っています。
したがって、改めてGを追加する必要はないので、押弦はCと同じになります。
Am/Gの場合
Am(元コード)の構成音と、G(ベース音)の構成音に共通する音が無い場合の弾き方です。
コードの構成音を確認する
Am = A-C-E(ラ-ド-ミ)
G = G-B-D(ソ-シ-レ)
元コードにベース音をプラスする
元コード(Am)を弾くと、弦の音はA-E-C-Aとなりますが、4弦を解放弦にするとA-E-C-Gとなります。
4弦がベース音(G)に変わるので、Am7と同じコード(全て解放弦)になります。
Am/F#の場合
Am(元コード)の構成音と、F#(ベース音)の構成音に共通する音が無い場合の弾き方です。
コードの構成音を確認する
Am = A-C-E(ラ-ド-ミ)
F# = F#-A#-C#(ファ#-ラ#-ド#)
元コードにベース音をプラスする
元コード(Am)を弾くと、弦の音はA-E-C-Aとなります。
1~3弦の解放弦(A-E-C)を生かしたいところですが、そうすると4弦のF#が11フレットにあるため、F#だけがとても高い音になり、バランスが悪くなります。
そこで、F#のポジションを2弦2フレットにし、Am(A-C-E)をあてはめます。
結果、F#m7-5と同じコードになります。
参考・コードとドレミの関係
C | D | E | F | G | A | B |
---|---|---|---|---|---|---|
ド | レ | ミ | ファ | ソ | ラ | シ |
最後に
ハッキリ言って、分数コードってややこしいです。最初から普通のコードに当てはめてくれたらいいのに~~~。
解読が難しいので、ソロやアルペジオでなければ、元コードのみを弾いてもいいと思います。