ウクレレを始めた当初、ウクレレサイズが大きくなると、音が低くなると思っていました。
しかし、実際にソプラノとコンサートを弾き比べてみると、音の高さが同じということが分かりました。
ソプラノとコンサートは共通の弦(一部メーカーを除く)なんだから、音の高さに違いがある訳ないんですよね。
そこで、ウクレレのサイズによる「音の高さ」「音の大きさ」「音の響き」の違いをまとめてみました。
ソプラノは音が高くてテナーは音が低いは間違い
声楽や管楽器は、ソプラノ、アルト、テナー、バリトンの順に音が低くなっていきますが、ウクレレは違います。
音が同じ高さのもの
- ソプラノ
- コンサート
- テナー
この3種類のチューニングはAECGと全て同じなので、音程も同じになります。
音が低いもの
- バリトン
チューニングがEBGDとギターの1~4弦と同じなので、バリトンだけ音が低くなります。
ボディが大きくなるにつれ音が大きくなる
ウクレレは、ソプラノ、コンサート、テナー、バリトンの順に音が大きくなっていきます。
ボディ(スピーカーの役割を果たす)の面積が大きいと大きな音が出るというのは正しいですが、弦の振動をしっかりとボディに伝えないと、大きな音を出すことができません。
したがって、ウクレレを軽く弾いた場合、ソプラノは音量が出やすく、テナーは音量が出にくくなります。
テナーは強く弾くことで大きな音になり、ソプラノは強く弾くと音がつぶれてしまいます。
スケール(弦長)が長いと音が響く
スケールとは、ナットからサドルまでの距離のことで、ソプラノ(約345mm)、コンサート(約380mm)、テナー(約430mm)となります。
弦長が長くなるにつれ、テンション(弦の張り)が強くなり、音も硬くなるのでサスティーン(音の伸び)が良くなります。
その結果、ボディが大きくなるにつれ、ウクレレの音が響くようになります。
最後に
ウクレレの音質は、購入の際の判断基準になると思いますので、ぜひ参考にしてくださいね。