ソロウクレレの練習をしていると「なかなかスラスラ弾けるようにならない」と感じたことはありませんか?
何時間もかけて練習しているのに、結局同じところでつまずいてばかり・・・。
ソロはフレットの移動幅が広く、指1本1本の動きが複雑なので、滑らかな指の動きが求められます。
したがって、指を思い通り動かすためにはトレーニングが必要です。
ピアノにハノン(指の練習本)があるように、ウクレレにも指の動きを強化できる教本が無いかと探していたところ、やっと見つけました。
それが「ウクレレ・メソッド 各指のための効果的トレーニング・ブック(著:キヨシ小林)」です。
この本は、楽曲を弾くために必要な指のトレーニング・ブックであり、綺麗な音色で弾く技術を身につけることを目標として書かれています。
「真剣にソロウクレレが上手になりたいならば、必ず練習をしてほしい本」
だと私は思っています。
曲の練習と違って面白みに欠けますが、地道にやっていくと必ず効果が現れますよ。
教本で練習する内容
練習のメインは左手ですが、左手が終わると右手、最後に練習曲で総仕上げとなります。
どれも短時間で練習できるものなので、指のトレーニングはもちろん、曲を弾く前のウォーミングアップとして活用するのがベストです。
左手の練習
左手の練習はエクササイズ1~24まであります。
最初はゆっくりなテンポで、単純な左指の動きから練習していきます。
徐々にレベルアップしていくと、左指先に力を付ける練習や、弦移動の練習も出てきます。
また、基本のコードの押さえ方や、バレー(セーハ)、ハンマリング・オン、プリング・オフ、スタッカートなどの練習もトレーニングに組み込まれています。
ソロ弾きの訓練としては、エクササイズ1~12とエクササイズ16を重点的に練習すると効果があります。
右手の練習
右手は親指弾きから始まり、
アルペジオや
43種類のストロークでリズムトレーニングができます。
練習曲集
ラストは総仕上げとして、練習曲で曲全体の流れをつかみ、滑らかに弾けるように練習をします。
8つの小品集のうち、7つはキヨシ小林先生が作曲しています。
補足
楽譜は、Low-Gチューニングで書かれているものが多いですが、High-Gでも練習できます。
トレーニングにはメトロノームがあると便利です。
最後に
最初に1~2ページ練習してみると、自分の指の動きがこんなにも鈍いのかと思い、笑ってしまいそうになりました。
でも、絶対に美しいソロを弾きたいので、最低でも1日10分の練習を心がけています。
練習曲と併用して活用し、トレーニングに飽きたら楽曲を、楽曲が進まなかったらトレーニングを、と交互に弾くと続けられます。
無理なくコツコツが、上手なソロ弾きへの近道です。