ウクレレのHigh-GとLow-Gとは?
ウクレレでメロディーを弾いた時、「低い音が足りない」と感じたことがありませんか?
ソロはとても難しいので、初心者の私には無理ですが、たまに曲の合間にメロディーを入れて弾く場合があります。でも、曲によっては低い音が出ないため、メロディーが演奏できないものもあります。
その問題を解決してくれるのがLow-Gなんです。
High-GとLow-Gとは
Gというのは、4弦のG音のことを言います。
つまり、G音のチューニング高く(High)するのか低く(Low)するのかということなんです。
High-G
音程
弦の太さ
メリット
- G音が高いので、ウクレレ特有のコロンコロンとした音になる。
- ウクレレ購入時、殆どはHigh-G設定なので、弦を張り替える必要がない。
デメリット
- 3弦のCより低い音が出ない。
Low-G
音程
弦の太さ
メリット
- 3弦のC音より低い音が出るようになる(増える音は、ソ・ソ#・ラ・ラ#・シの5種類)。
デメリット
- G音が低いので、ウクレレ特有の音が出なくなる。
- Low-G弦に張り替える必要がある。
- ウクレレによって、ナットやサドルの溝幅の調整が必要。
Low-Gだとコードの押さえ方は変わる?
コードの押さえ方はHigh-Gと同じです。
なぜなら、Low-Gは音が低くなるだけで、弦の位置は変わらないからです。
Low-Gに適しているウクレレサイズは?
ソプラノタイプは弦のスケール(ナットからサドルまでの長さ)が短く、弦の長さが短いため、テンションがかからずだらっとした音になる場合があります。
Low-Gの場合、低い音を出すのが目的ですから、一回り大きなサイズのコンサートタイプが向いていると言えます。
Low-Gに変更する場合の注意点
Low-G用の弦を張る
音を低くする場合、弦も太くなります。Low-G専用の弦に張り替えましょう。
Low-G用にウクレレを1本用意する
ウクレレの弦は張り替えて音が安定するまで時間がかります。しかも、弾く曲が変わるたびに弦を張り替えるのはとても大変な作業です。
またLow-Gの弦は太いため、ウクレレによってはナットの溝の幅やサドルの穴を広げる必要があります。
一度広げた溝や穴は、狭くすることはできませんので、いざHigh-Gに戻した場合、今度は溝がゆるすぎて音の鳴りが悪くなります。
したがって、Low-Gで弾く場合、それ専用のウクレレを用意しましょう。
タブ譜はLow-G用?
G音が高いと低いでは音の雰囲気も変わりますので、Low-Gにアレンジしたタブ譜で演奏する方がしっくりくる場合もあります。
最終的には自分の好みになりますが、Low-Gのタブ譜があってもいいと思います。
最後に
弾き語りをする場合は、わざわざLow-Gにする必要はないですし、本格的にソロ弾きをするんだったら、音域が広いギターに変更すればいいんじゃないかと思います。
ただし、Low-Gが気になる方は、ぜひ1本使ってみて下さい。