ウクレレを弾き終わって保管する場合、弦を「緩めた方がいい派」「緩めなくてもいい派」に分かれます。
そこで、実際はどちらがいいのかをまとめてみました。
保管時に弦を緩める派の理由
- ネックが反ってしまうから
- トップ落ちしてしまうから
- 弦が傷むから
保管時は弦を緩めなくても良い
ウクレレを弾き終わった後、弦を緩めなくても良い理由は以下の通りです。
ネックの反りについて
ネックは張力に負けないように設計されています。
古いウクレレ、チタニウムのようなとても硬い弦や、よほどテンションが高い弦を張っている場合は別ですが、ネックが反ることはまずありません。
ネックは長いほど反りやすく、短いほど反りにくくなるので、ネックと弦が短く、張りが弱いソプラノウクレレの場合は、よほどのことがない限り、ウクレレが壊れることもありません。
ウクレレは弦の張りでバランスを取っているので、弦を緩めることによって逆にネックが曲がることもあります。
トップ落ちについて
トップ落ちとは、サドルが弦に引っ張られて盛り上がり、サドルとサウンドホールの間が凹むことを言います。
しかし、ウクレレはボディが変形しないよう、内側に力木(ちからぎ = ブレーシング)が貼ってあるため、トップ落ちすることはまずありません。
弦の傷みについて
ウクレレをチューニングすると、殆どの場合、音が低くなっていると思います。
音が低くなっているということは、弦が伸びて緩んでいる状態なので、弦への負担が少なくなり、傷みにくくなります。
弦を緩めるとチューニングが不安定になる
ウクレレの弦は、チューニングが安定するまでに時間がかかる素材を使っています。
一度弦を緩めてしまうと、チューニングが2~3日安定しないので弾くまでに時間がかかり、弾いている最中でも音程が狂います。
最後に
弦を緩めなくてもウクレレや弦は傷みませんが、緩めることでチューニングが不安定になるというデメリットの方が大きいです。
したがって、ウクレレを使った後は、弦を緩める必要が無いと言えます。
※ただし、1ヶ月以上弾かないのであれば、1音分緩めておきましょう。